| 昼は日の光に輝く蒼い海。夜は満天の星空。ここは自然の宝石箱だ。
鈴木さんは、ここ伊豆熱川に奥さんと二人で住んでいる。以前からこの伊豆の美しさがお気に入りだった二人は、定年をきっかけに、ここに住む決心をした。
鈴木さんが目下熱中しているのは庭作り。木を植え、季節の色とりどりの花を植える。
「以前は土に触るのも嫌がるような人だったんですよ」
奥さんはご主人を手伝いながら笑って言った。伊豆熱川の「宝石箱」が自分を変えたのだと、鈴木さんは思う。最初はぎこちなかった庭作りも、この頃ではずい分さまになって来た。でも、庭の出来ばえよりも汗を流す鈴木さんの姿が奥さんにはキラキラと光って見えるだろう。 |