|
大ブームのリフォーム。そんな中、リフォームに対しての我々の意識も随分変わってきたようだ。TVでもリフォームをテーマをにした番組も数多くあり、人気を博している。建築家の手によるプランの紹介が多く、中には奇抜とも捉えられかねないものもあるが、リフォームにより見事に住まいを甦えらせている。
その成功の秘訣は以外と単純な事である。それは、家自体をひとつの大きな居室として捉えていることだ。不要な間仕切りは極力撤去して、限られた空間をできるだけ広く使うよう努力している。部屋の間仕切りをなくすということは、移動のための障害(バリア)を無くすということや室内の温度差を少なくするという点でもメリットが大きく、特にシニア世代にはお奨めだ。
建築の設計の仕事をしていると、子供達が巣立ったあと大きな家に夫婦で二人暮らしで、もともとの子供の個室は物置部屋と化していたり、ライフスタイルの変化からほとんど使われなくなった和室が、その家の陽当たりや通風のよい一等地を占領しているというケースなどが多く見られる。心当たりのある方も多いと思うが、そのような方に、間仕切りを少なくした大きな居室を設ける事を奨めている。極論だが、間仕切りをしてプライバシーを確保する必要があるのは寝室とトイレ位ではないだろうか。このように語ると、来客時のスペースを心配される方も多いが、冷静になって考えてみてほしい。そのような日が一年で何日間あるだろう。住まいは、実際生活する家族が最も多くの時間を過ごす場所を家中で一番心地よい場所にするというのが鉄則ではないだろうか。
ただし間仕切りを撤去するのはなかなか容易なことではない。単に柱を残せばよいというものでもなく、木造の家は壁の中に筋交い等を設けて地震時の横揺れに対向しているので、そのような壁を撤去する場合、他の方法で補強する必要がある。また2×4(ツーバイフォー)の構造の家は、壁自体が構造体となっているので困難だ。やはり建築士などの専門家に依頼して構造のチェックを慎重に行う必要がある。撤去できない壁でも、筋交いを露出して透ける処理をする事もできる。建築家に相談すると、壁の中に照明を組みこんだり、鏡を貼るなどの手法をとって視覚的に広くみせる方法など、さまざまな事を提案してくれるであろう。
AGデザイン事務所 04(2926)6840 代表 山本英二
|