リビングは暖かいけれど、浴室が寒いのはとても危険!
3001人中の2586人が…。何の数字だと思われるだろうか?
3001人は平成13年の1年間に家庭で入浴中に死亡した人数。2586人はそのうちの65歳以上の人数だ。その理由のひとつと考えられるのが「温度差」という見えない「バリア」だ。
冬の入浴という行為によって、血管は収縮したり拡張したり、血圧は上がったり下がったりする。高齢者や高血圧の人にとっては、脳内出血や心筋梗塞などを引き起こすことにつながる。温度差をなくすということは、家の中にひそむ危険を小さくするということだ。以下その対策を述べよう。
- 既存の家のリフォームで対応する場合
浴室には、後付けできる暖房乾燥機を取り付けるとよい。浴室専用、脱衣室専用、両方に対応するタイプの製品もある。トイレには温水洗浄便座(できれば室内暖房機能の付いたタイプを)を設置しよう。
- 新築を考えている場合
高気密・高断熱の家にして、保温性を高めること。そのうえで、浴室暖房乾燥機や温水洗浄便座を設計段階から計画しておくとよい。冷暖房も制御できる24時間換気システムを採用できれば、理想的だ。リビングなどの居室だけでなく、廊下、トイレなども同じような室温で保てるので、過ごしやすくなり、温度差による体の負担も軽減される。
- 工事は何もできないけれど、何か対策をという場合
高齢者は家族が入浴した後、浴室内があたたかい間に入浴するのがよい。一番最初に入るなら、浴槽にシャワーで給湯すると、浴室の温度を上げる効果がある。特に高い位置からだとより効果的。トイレには、最近流行のハロゲンヒーターを置くとよいだろう。安価で、即、暖かくなるので便利だ。
 |
ハロゲンヒーター
家電店で¥5,000程度 |
|