今回は近未来に確実に津波のように押し寄せるインフレにどう対応するかという話をする予定になっていましたが、その前に身近な預金についての資産防衛の必要があり、それを先に述べたいと思います。
皆さんはもちろん目前のペイオフの到来をご存じですね。ペイオフ後に金融機関が破綻した場合、預金保険機構で1千万円までの預金は保護されるのもご存知ですね。でも実は1千万円をすぐに引き出せるのではありません。当面仮払いとして1口座につき60万円引き出せるだけです。仮に980万円の預金があったとすると、残りの920万円は金融機関の名寄せもしくは整理が終わるまで支払いはストップされるそうです。
数日で残金の引出しができればラッキーですが、数週間もしくは数ヶ月に渡ると、まさに預金封鎖ですね。1千万円以下の預金でも流動化資金として使用される場合はくれぐれもご用心。
それと決済用口座(いつでも払い戻しができる無利息の元金保証の口座のこと)の移行を金融機関は勧め始めていますが、いざ破綻した場合金融機関によっては、破綻後の混乱のため一週間位は支払が猶予されることになるかも知れません。できれば安全な金融機関を選ぶのが一番ですね。
安全な金融機関といえば私どものクライアントに最近こういうことがありました。某地方銀行(埼玉県以外の本店の銀行)の融資係から「貴社に対する貸付金を債権譲渡することになるかも知れない」と言われ、その譲渡先はRCC(整理回収機構)になる予定とのことです。そのクライアントは一度リスケ(借入返済の条件を変更することで一般的には返済額を少し少なくすること)はしましたが、その後は立ち直り、返済は完璧な状況でした。多分これはその銀行の内容がかなり悪化して資金回収をなりふりかまわずやらざるを得ない状況に陥ったからでしょう。こういう断末魔的行動をとる金融機関があるのでこれもご用心。

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ところで最近のムーディーズという格付け会社(米国びいきの民間の会社のようですが)の査定によりますと地方のS銀行がワンランクアップしたようで少し安心しています。
皆さんの預金先の金融機関は大丈夫ですか?
篠塚文雄 シン中央会計代表
シン中央会計…クライアントの大半は個人資産家で資産承継分野を中心とした業務展開でお役立ちしている会計事務所。
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