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熟年ばんざいインタビュー
●【生きる指針のコーナー】第9号(2005年5月号)目次
1-歌役者 木月 京子さん インタビュー
2-サークル紹介 「所沢スターレーン ボウリング愛好会」

「365日歌わない日はないですね」
変わらぬ心で38年 歌役者 木月 京子さん

木月京子(きづききょうこ)
カンツォーネ、シャンソン、ポピュラー、オペレッタから童謡まで、ジャンルを問わず歌い上げる実力派歌手。/1967年にレコードデビュー。きっかけとなったNHKオーディションでは、史上最高点の「満点」で合格した。その後、テレビ・ラジオでの仕事を経て活躍の場を広げ、オペレッタ、ミュージカル、リサイタルなど数多くの舞台に立ってきた。ロシア・ハンガリーなど海外や、全国の学校での公演も。私生活では20代の二人のお嬢さんの母。東京都練馬区在住。

太陽のように自らを輝かせる力を持っている方だな――それが木月さんへの第一印象だった。体全体を使って表現される豊かな表情、相手を包み込む懐の深さ、場を支配するエネルギー。その存在には、「華」があった。

「歌も演技も」の本格エンターテイナー
いわゆる流行歌手ではないのでご存じない方もいるかと思うが、木月さんは知る人ぞ知る「歌役者」だ。卓越した歌唱力と表現力を武器にカンツォーネ、シャンソン、オペレッタ、ポピュラー、歌謡曲から童謡まで幅広く歌い上げ、しかも演技派。オペラと同じ発声法、ミュージカルと同等の演技力が求められるオペレッタの舞台で異彩を放てるのも、木月さんだからこそだ。「日本オペレッタ協会」の看板役者として多くの人に愛されているのもうなずける、本格的エンターテイナーなのである。

カバレットを日本に!
そんな木月さんがライフワークとして取り組んでいるのが「カバレット」。これは1920〜30年代にドイツの文化人の間で流行したシャンソンだ。特徴は政治や世相への風刺の心。「愛だの恋だの歌うのも飽きちゃって」と笑う木月さん、人と社会の関わりに踏み込むカバレットのメッセージ性に惹かれるそうだ。反戦の思いを込めた『塹壕』などを例に「今の世にも通じる」と身を乗り出す。日本では殆ど知られていなかったカバレットを歌い始めて20年。「徐々に浸透してくれたら。皆さんに聞いて欲しい」気負いなく語られる言葉に、やりたいことにじっくり取り組む人の底力を見た。

愛娘に後押しされて…
昨年にはこれまでの集大成として「木村朱里」の名前でCDを出した。きっかけは「いつまでも若くはないのだから、今のうちに」というお嬢さんの一言。タイミングを見誤らず積極的に行動するのも、いかにも木月さんらしい。タイトルは「風の花 木村朱里の世界」。カバレットやオリジナルなどを収録。しっとりとした曲あり、コミカルな歌あり、深い怒りの歌あり…低めの声が心地よく、耳に残る一枚だ。お店では買えないので、購入希望の方は木村朱里音楽事務所まで(Tel.03―3923―4459)。

年齢を重ねても変わらない心
歌手生活38年の木月さん。歳月と共に心境の変化もあったのではと尋ねてみた。返ってきたのは「年を取った気もしないし、気持ち的にも変わっていないです。あきらめず、平常心でやっています」との答え。あくまでも前向きに、毎日を大切に生きる人の言葉だと思った。流れて行く月日に揺るがず変わらない自分を持ち続ける。これは容易なことではない。

「こだわりなく明るく生きる」が信条の木月さん。熟年と呼ばれる年に突入し「そんな生き方にますます拍車をかけて行きたい」という。笑顔の下の強さと明るさ。すっかり元気を貰ってしまった、ひと時だった。 (ライター/西村信子)
文中でご紹介した木月さんのCD(サイン入り)を5名の方にプレゼント!ご希望の方は編集部まで葉書で(5月10日必着)。

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