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 「これからの介護には、医療との連携が欠かせません」
●【生きる指針のコーナー】第11号(2005年9月号)目次
1-宮内淳さん インタビュー
2-シリーズ「この人、この仕事」
  「これからの介護には、医療との連携が欠かせません」

シリーズ「この人、この仕事」

「これからの介護には、医療との連携が欠かせません」
       株式会社 エヌ総合企画   代表取締役 中島清海(きよみ)さん

55歳で福祉の世界へ
  中島さんが福祉の世界で起業したのは5年前。55歳の時だ。当初は福祉施設の建設だけをするつもりだった。が、「面倒を見切れない」と見放された利用者たちを引き受け、施設経営に乗り出すことに。現在では、認知症の人のための「グループホームやすらぎ」を15、終身型介護施設「やすらぎの森」を3、短期入所者のための「ショートステイやすらぎ」を2、計20箇所もの施設を抱える大事業に発展した。

目指す介護は「トータルケア」
  中島さんが「やすらぎ」で目指すのは「トータルケア」。「介護士、看護士、栄養士の『三つの手』で利用者を支えるべき」が持論だ。特に重視しているのが医療との連携。配置義務のない短期入所施設にも看護士を置くなど、大いに拘りを持っている。

利用者のために 医療施設も設立
  そんな中島さんの拘りは留まる所を知らず、ついには自前の医療機関の設立に着手。「病院と『提携』しているだけでは密な対応ができない」との考えからだ。来年3月には本院の「テイク・ケア・クリニック」がオープン。順次、入院施設併設の分院を十ヶ所作る。中島さんによると「クリニックを持つことで施設での世話が難しくなった利用者の受け皿を作ることが出来るし、回復すればまた施設に戻すこともできる。介護と医療の行き来が容易になるんです」。利用者にとっては自由な選択の幅が増えるわけで、実に先見的なサービスだ。

質の良い介護には、質の良いスタッフ
  中島さんにはもう一つ力を入れていることがある。それはスタッフの待遇だ。「しっかり給料を払って腰を据えて仕事してもらい、プロになってもらう。これが利用者に喜ばれる良いサービスに繋がるんです」。目先の利ではなく、働く人の、そして利用者の利を追求する―――そんな姿勢が成功の秘訣のようだ。

 「今後は介護のシステムを見直して、介護士・看護士・栄養士のチームで一人一人の入居者を見られるようにしていきたい」という中島さん。よりよい介護を模索する道のりは、まだまだ続く。

(取材・構成 西村信子)

1945年2月9日生まれ、佐賀県出身の60歳。はにかんだ笑顔の奥に、誠実なお人柄が見え隠れする。

 
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