あなたは海派? それとも宇宙(そら)派?
〜「お墓を持たない」という選択肢
エンディングを巡る話題を取り上げるこのシリーズ。今回は「死んだらお墓に入るもの」と思っているあなたに、ちょっと変わった葬法をご紹介します。
▼永眠場所は地球のフトコロ――「散骨」
散骨とは海や山などに細かく砕いた遺骨を撒く葬法です。墓石はなく、大自然そのものがあなたの墓標に。魅力は「自然に還る」ロマンと、お墓に縛られない自由。日本ではあまり馴染みがありませんでしたが、平成3年の「違法ではない」との公式見解以降、じわじわと増えてきています。
▼主流は「海洋葬」
ポピュラーなのが、海に還る「海洋葬」。一般的なのは、葬儀社や専門業者に依頼し、船をチャーターして沖で粉骨を海へ、というパターンです。仏式にすることもできますし、無宗教でも。費用はケースバイケースですが、国内だと15名程度の遺族・親族が乗船する場合で20〜30万円程度。遺骨だけ託して撒いてもらうなら5〜6万円位から。海外での実施も可能です。思い出の海で自由にたゆたう――そんな終焉も素敵です。
▼見守る――「宇宙葬」
死んだら星になる、なんて言いますよね? これを地で行くのが「宇宙葬」です。専用カプセルに7g分の遺灰を詰め、ロケットで宇宙へ! 「ボイジャーと共に果てない宇宙旅行を」なんて構想もあるそうですが、今のところ実現しているのが、地球の周りを巡る人工衛星に遺灰を搭載するサービス。人工衛星はいつかは大気圏に突入して燃え尽きるので、空の上から愛する人を見守った後は、流れ星になるわけです。うーん、ロマンチック。米国発のサービスですが、日本にも代理店が。費用は105万円なり。
(総代理店:ウィルライフ株式会社 TEL.03-3511-2898)

遺灰を入れるカプセル |
(ライター 楠木つかさ) |