「熟年はがん世代。 早期発見が大切」
所沢PET画像診断クリニックセンター長
医学博士 阿部良行 さん
現場から予防医学の道へ

防衛医大卒。阿部先生には南極観測船「しらせ」での医師活動、南極生活の経験もある。 |
所沢PET画像診断クリニックは昨年8月にオープンした検査専門のクリニック。「PET検査」とは検査薬剤を注射することにより、体内にあるがん細胞を発見する新しい検査方法だ。肺がんや乳がんなどの小さながんも発見できるとあって、話題になっている。センター長の阿部先生にお話を伺った。
「もともと、私は呼吸器科の医師で、肺がんなどの患者さんを数多く診てきました。現場で痛感したのはこの厄介な病気には早期発見が何より必要なのだということです。だからこの道に進んだのです」 負担の少ないPET検査
PET検査について聞いた。
「体に負担がかからないですむのがPET検査の優れたところでしょう。しかも全身の診断が一度に可能です。時間も短く、来院から終了まで約3時間。実際の検査は1時間ほどです」。
発見率はどのくらいなのだろう。
「以前の検査方法だと200人に1人、それが6人位になりました。体の部分にもよりますが1センチ位のものから見つけられます。またここではCTと組み合わせることで発見率も格段にアップしています」。 熟年世代はがん世代
阿部先生が強調するのは、早期発見の大切さだ。
「がんは自覚症状が出てからでは遅い。早め早めが肝心です。熟年になると発症率がグンと高くなります。節目となる年齢を決めて自主的に検査しては。近親者にがん患者さんがいる方はすすんで受けた方がいいです。がんは遺伝しませんが、がん家系やがん体質というものはあります。最近はご夫婦で、という方が増えてきました。この病気はお互いの理解、そして努力も必要ですから」。
患者思いの優しい人柄
「私たちはデリケートな状態にある患者さんに対して細心の気を配っています」。なるほど、院内はホテルのように、シックで落ちついた雰囲気。スタッフ一人ひとりの対応も細やかな心遣いに満ちている。笑顔を絶やさず穏やかな口調で話す阿部先生。医師としての情熱や矜持の奥に見え隠れする、患者さんへの思いやりの心が印象的だった。
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