体の若さに負けないように 心の若さを持ち続けたい
〜 男と女をテーマにリレー連載をおとどけします 〜
[文=小出 敦子]
K氏62歳、T子さん56歳。「彼女にはいまだにドキドキするし、眼が離せない女性」「彼の前では一生、一人の人間そして女性でいたい」知り合って25年ほど、結婚生活も長い、子供もいる。もう若くはない二人だが、精神的にも肉体的にもいまだに愛し合っている。
正式に入籍したのは知り合って12年後。始まりはいわゆる「不倫の恋」だった。相手の女性T子さんにも離婚歴があり仕事に生きるタイプの女性だった。妻は全く正反対で典型的な良妻賢母で、子供の教育に心を砕き留守がちな夫を支え家庭をしっかり切り盛りする女性だった。ただ「こうあるべき」という理想の主人像を押し付ける妻に疲れたK氏にとって、T子さんは新鮮に映りまさにファム・ファタール(運命の女性)のような存在となった。ほどなくして仕事帰りにはT子さん宅に立ち寄るK氏の生活が当たり前のように続いた。
ただ、そのような二重生活が続くわけもなく、T子さんの妊娠が大きな決断のきっかけとなった。独身時代に「不妊体質」と診断されていたT子さんにとっては晴天の霹靂、K氏は踏ん切りが付いたかのように、妻との離婚に向けての調停を開始した。すんなりとはいかなかったが離婚が成立、晴れて独身となったK氏だがすぐにはT子さんと再婚といかなかった。婚姻届になかなかサインが出来ないT子さん。形式にこだわるよりも二人の関係そのものにこだわりたかった。「夫と妻」「父と母」という役割が付加されても「男と女」でありたいT子さんだが、「僕たちだったら出来るよ」のK氏の一言でサインをした。
どうしていまだに二人は愛し合ってるのか?の問いに、「愛し合っているのが自然だから」と答えたK氏。「考えたこともない。常に相手と向かい合っていた、そしてあるときは二人で何かと戦い乗り越えてきた、からかな」はT子さん。
今回は、実在のご夫婦のインタビュー記事となりました。
インタビュー中も「ふたりでいるのが心地よさそうだな」と感じたのが記者の印象でした。
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