「熟年ライダー」が増えているという。その中でもリターン組が主流だ。1960年代に青春を過ごした彼らはバイクの魅力にいち早くとりつかれた世代。リタイア後に生まれた余暇の中で、青春時代の思いが今また再燃されたようだ。
ターゲットは熟年世代
このような動向に目をむけた大手二輪車メーカーが熟年をターゲットにした車種を販売している。例えば、二人でツーリングしたい、という夫婦向けに、後部座席がソファのようなシートになった「ゴールドウィング」(ホンダ)や大型のスクーター「スカイファイブ650」(スズキ)。映画「イージーライダー」に憧れたという世代を意識して、車高が低いアメリカンスタイルのDS4(ヤマハ)などがある。(06・5・21読売新聞参考)
講習会でバックアップ
走行に不安のある人のためには二輪メーカー各社が、それぞれリターンライダースクールなどを開催している。また、地元の自動車教習所「狭山モータースクール」では、バイクテクニックアップ講習会(卒業生対象)やペーパーライダー講習も開かれている。
ツーリングで仲間作り
これからはツーリングにもいい季節。ツーリングを仲間づくりの場にすべく大いに出かけているといった熟年世代も多い。先の狭山モータースクールでは「ツーリングクラブ」を発足した(卒業生対象)。お互いの友好を深め、正しく安全なバイクの楽しみを追及していくという。
大型バイクを巡る環境の変化
数年前より免許取得がしやすくなった大型バイク、そのため熟年愛好家も増えたという。試験場でいわば一発試験に合格しなければならなかった大型自動二輪免許が自動車教習所を卒業することで取れるようになったのだ。さらに高速道路の二人乗りが可能(自動二輪車二人乗り通行禁止の標識がある道路を除く)になったことなどバイクを取りまく環境も変わってきている。
ハーレーに魅せられた、おやじライダー
大型自動二輪免許を取得したリターン派の熟年ライダーを紹介しよう。 今が青春、夢を実現
降幡金三郎さん68歳。愛車はハーレーダビットソン。4年前オーナーになった。青春時代はバイク全盛期。若かりし降幡さんも夢中になった。しかし、それ以降はバイクとは縁遠い生活。そしてリタイアした今、永年の夢を実現したのだ。
ハーレーの醍醐味
「ハーレーは究極のバイクですね。デザイン、メカニズム、そしてエンジン音、どれをとっても独特で魅力に溢れています」と降幡さん。さらに「重量もある。運転操作も簡単ではない。でもそれがいいんです。車に話かけながら、じゃじゃ馬をならすように扱う。それが他のバイクにはない醍醐味かな」と少年のように語ってくれた。
「メンテナンスなど、維持するためには面倒なこともある。私の場合、ハーレーダビットソンセントラル所沢店で面倒をみてもらっています。専門的なことはプロに任せ たほうが安心ですからね」。一方、楽しむところは徹底的に自分でするという。車体を飾るデコレーションはすべて手作りだ。自分のこだわりを大切にする、これぞ男の愉しみというものだろう。
ロマン溢れる熟年ライダー
「ハーレー愛好家は目立ちたがりが多い、それにお洒落ですね」と語るご自身もかなりお洒落だ。今年の夏は仲間と北海道ツーリングを考えているという。将来の夢は、アメリカ大陸を東海岸から西海岸まで横断の旅だという。しかも、夕日を追って。ロマン溢れる熟年ライダー、その目はとても幸せそうだった。
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