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「コント山口君と竹田君」特別インタビュー
●【楽しみ】第20号(2007年 3月号)目次

1-「コント山口君と竹田君」特別インタビュー
2-「甦れ!熱き青春」――熟年ライダー増加中
3-「熟年探検隊」が行く 競輪体験 in 大宮競輪場
4-ラブリーマイショット「ばあば、聞こえる? 僕だよ!」「ぬいぐるみじゃないよ」

 

創刊20号記念・次号から連載スタート!

「コント山口君と竹田君」特別インタビュー

 

初出場だった「お笑いスター誕生」で見事優勝。 1983年に鮮烈なデビューを果たした「コント山口君と竹田君」も、 この冬共に50歳になった。月日を重ねて円熟した二人の、 等身大の「いま」を取材してきた。

―― 50代に突入した心境は?
  この質問にたいそう前向きな回答をくれたのは竹田君だ。「『50歳だから若さを失った』ではなくて、『若さから開放された』 『老いを勝ち取った』と考えたいです。年を取ると動きが鈍くなったりしますが、それだって『無駄な動きがなくなった』とプラス思考で捉えればいい。 そんな風に考えると、階段一つ降りるのだって、スリルや達成感を味わう楽しみがある(笑)」。言い回しは軽妙だが、 昨年腰椎の手術をした竹田君の言葉であるだけに、深いものを感じる。
 一方、相方の山口君の回答はこちら。 「僕は人生百年で1サイクルと考えているので(笑)、 50歳は折り返し地点。折り返し地点=生まれ変われる時だと思うんですよ。 だからこの機に勉強をしなおしたいです。若いころは『強制』だった勉強も、 今なら自分で何を学ぶか選べる。特に『読んで』『書く』ことを深めていきたいですね」。
  実は山口君はコント作家としての顔も持ち、時にエッセイの執筆も。 「物書き」として語る山口君は、舞台の上にいる時とはちょっと違う。 真摯で理知的な雰囲気が新鮮だ。

―― これからしたい仕事は?
  開口一番「執筆ですね。コントを文章化して出版したい」と山口君。若いころは「コントは読んでも面白くない。演じないと・・・」と思って いたが、「受け取る側の経験によって予期せぬ広がりを見せる、読み物としてのコントも味わい深い」と感じるようになったのだとか。
  またこんな思いも。「昔やったコントを、今演じてみたいですね。若いころは勢いや派手な演出で見せていましたが、経験を積んだ50歳の自分たちなら、 違う演じ方になる。言葉の意味を深く掘り下げて、演じる人間一人ひとりの味わいが出るようなコントにしたい」。 普段はつっこみが飛び出す口から、芸へのひたむきな思いが溢れた。
 竹田君からは純朴な眼差しと共に、こんな答えをもらった。「50歳になって二人のコントに味が出てきたので、振り出しに戻って楽しみたいです。 個人の仕事では団塊世代や年配の方のインタビューやリポートをしてみたい。今の50、60代の方は経験もパワーもあるので、面白いです。老人ホームなどで慰安もやりたいですね」。

――どんな熟年生活を送りたい?
  山口君の回答は「人生折り返したので、楽しみたいと思います」。 そして「これまで我慢してきた部分ももういいかな、と。 いろいろなことをわかった上で『ワガママ』でありたい」と砕けた表情で添えてくれた。
 対する竹田君は気負わない表情でこんな答えを。「他人から見た幸せではなくて、 自分が感じる幸せを大事にしていきたいです。そして、これまでは人の意見に自分を 合わせてきたけれど、『私はこういう人間です』と自分を出して、自然体でいきたい」。

 今年デビュー24周年を迎える「コント山口君と竹田君」。積もる年月を味方にした二人は、これからどんな展開をみせるのか。更なる活躍が楽しみだ。

 インタビューの後、二人の舞台を見た。ボクシングジムの入門希望者(=竹田君)とジムの親父(=山口君)の掛け合いに、客席は大ウケ。場に満ちる笑いの波動に身を任せながら、コントについて語る時の二人の真面目な瞳を思い起こした。



取材終了後に記者をまじえてパチリ。公演前の楽屋での取材にもかかわらず、最後まで気持ち良く応じてくださったお二人。サービス精神に脱帽。

取材・構成:西村信子

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