熟年ばんざい 50歳からのシニア世代向けホームページ
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特集「住まい」生き方・暮らし方
●【住まい】第22号(2007年7月号)目次

1-特集「住まい」生き方・暮らし方 ケース1・2
     インターネットで地方移住の情報収集
2-特集「住まい」生き方・暮らし方 ケース3・4
3-特集「住まい」生き方・暮らし方 ケース5・多様化するシニアの住まい
4-特集「住まい」生き方・暮らし方 ケース6・海外在住はロングステイから


特集 「住まい」 生き方・暮らし方


 リタイアを機に住む場所や住まい方を変え、新生活を楽しむ人が増えている。
  本格的な移住から自宅のリフォームまで、そのパターンはさまざま。海外や田舎で仕事や暮らしの夢を叶えるもよし、これまでの場所でより自分らしい暮らしをするもよし。自立するために施設に入る手もある。
  目新しいところでは、これまでの家とセカンドハウスを行き来する「二地域居住」というスタイルも登場。第二の人生を楽しむための選択肢はますます広がりをみせている。
 今回の特集では「別荘地への移住」「田舎で帰農」「自宅開業」「リフォーム」「高齢者住宅入居」「海外移住」の六つの実例を取材。皆さんの生の声を拾ってきた。
  生き方や暮らし方を自由に選べる特権はリタイア世代
ならでは。よりよいセカンドライフの参考にしていただければ幸いだ。

ケース1・別荘地への移住 -------------------------------

●お気に入りは浅間山

定年後に軽井沢へ移住した工藤斉さん(63)

 「引退後はどこかに移住したいと夫婦で決めていた」という工藤さん。観光で訪れた「コスモス街道」に魅了され、退職の四年前に軽井沢を移住先に決めた。「孫が遊びに来やすい」「年を取っても散歩できる」「不便すぎない」などの希望を満たしていたことも決め手となった。その後、土地を取得して退職を待ち、所沢から移住して家を建てた。62歳の時だ。
  移住のタイミングを「62歳」にしたのにはわけがある。一つには年金受給開始の年であること。そして会社で働ける上限の65歳まで待ってしまうと、「新しいことを始める体力や決断力がなくなってしまうかもしれない」と思ったからだ。
  軽井沢での工藤さんの日課は散歩。天気の良い日は自然や景色を満喫しつつ、一時間半程度歩く。お気に入りは浅間山の眺めだ。特に山頂に初めての雪が積もる「初冠(はつかんむり)」を見たときのことは忘れられない。「澄み切った青空をバックに、朝降った雪の白と岩肌の色が交じり合う。貴重な体験でした」と振り返る。
  散歩以外の楽しみもたくさん見つけた。庭で燻製を作ったり、道具をそろえて蕎麦打ちしたり。長年中断していた油絵も再開した。月に二度、地元の絵画クラブで絵筆を握る。また、移住して得た新しい友人との交流や、古い友達の来訪など、人付き合いの輪も広がっているのだとか。
  移住を成功させる秘訣を伺ったところ、間髪入れずにこんな答えが返ってきた。「『夫婦で生きる』こと」。コミュニケーションをしっかりとり、一緒に過ごす時間を大切にすることがポイントなのだそう。
  「ここへ来て本当に良かった」。始終朗らかに語ってくれた工藤さん。大切な人とお気に入りの場所で暮す充足感が伝わってきた。


[工藤さん移住データ]
●新生活開始の費用/土地取得・住居建築費4千万円
●毎月の生活費/計33万円
(食費10万、光熱費2万、住居費1万、その他20万)
●軽井沢では住宅はもちろんのこと、水道管から物置の基礎に至るまで寒冷地仕様。費用を余分に見ておこう。また、ご当地名物の唐松の伐採にも意外にお金が掛かる。

 

ケース2・田舎で帰農 -------------------------------

●畦(あぜ)を枕に死にたい

大阪から移住、宮崎で農業を始めた森正博さん(58)

 大阪でサラリーマンをしていた森さんが、宮崎県都城市で帰農したのは5年前。53歳の時だ。子供達も自立し、「そろそろ人生をゆっくり楽しもう」と思っての選択だった。帰農先を宮崎県に決めたのは、奥様のご実家があったからだそう。
  貸農園で野菜作りの楽しさを経験したことはあったが、農業は全くの素人だったという森さん。宮崎での最初の一年を勉強に当て、県立農業大学校の「みやざき農業実践塾」で胡瓜の促成栽培のノウハウを習得した。
  卒業後、6百坪の農地にビニールハウスを作り、胡瓜作りを開始。「物言わぬ植物が相手だから、気持ちをわかってあげるのに苦労した」。それでも初年度から一反あたり
18tの収穫をあげた。これはなかなかに優秀な成果なのだとか。
  森さんの一日の労働時間は12時間。8月〜9月半ばの長期休みを除き、毎日欠かさず畑に通う。楽ではない日々だが、ストレスはない。理由は「自分で悩んで、自分で考えて、自分で結論を出して、自分で実行できる」から。サラリーマン時代とは違う仕事との関わり方に、大いに満足している。
  実は森さんは「単身赴任」。奥様は看護師長として責任ある立場で働いていており、一緒に宮崎に来ることができなかったのだ。そんな森さんを同居して支えるのが、実母の俊子さん。82歳と高齢だが、畑にも4畝の「担当分」を持つ。ここでの生活を始める前は病気がちだったが、生活にハリがあるせいか、とても元気になられたそう。
  「酒が旨くて。仕事の後でビールをきゅーっと飲むのが幸せ」。ご自身も10 s痩せ、健康を取り戻したという森さん。「畦(あぜ)を枕に死にたい」という「みやざき農業実践塾」時代の先生の言葉が気に入っている。したいことをやって、ぽっくり死ぬ時まで働く――それが森さんの理想だ。

[森さん帰農データ]
●新生活開始の費用/計一千万円
(ビニールハウス2反分8百万、井戸2百万)
●毎月の生活費/計12万円(食費5万、光熱費1万、住居費約5万、その他約1万)
●近隣の農家による「百円市」があり、新鮮な野菜が安く手に入る。お仲間から作物のおすそ分けを頂くことも。

 




インターネットで簡単・楽々!

地方移住の情報収集
  別荘地や田舎への移住を希望する場合、大事なのが事前の情報収集。そんな時の心強い味方になってくれるのがインターネットだ。


●移住候補地を絞るには?

 「移住したいが場所はこれから決める」。そんな人に活用して欲しいのが、国土交通省の定住促進情報データベース『ふるさとサーチ』http://www.ujiturn.net/ujisearch/。「都道府県別」「生活キーワード」「フリーキーワード」の三つの方法で自分に合った移住先を探せる。
  「都道府県別」の検索では、各自治体の情報や問合せ窓口のほか、「定住奨励金」「就農関連支援」などの移住支援施策をチェックできる。ユニークなのが「生活キーワード」の検索。「温泉を楽しむことができる」「病院や診療所が充実している」といった生活に密着したキーワードで検索をかけられるので、移住後のイメージがつかみやすい。
  なおこのサイトから飛べるリンク先「UJIターン体験談」もおススメ。北から南まで、移住者の声がたくさん紹介されている。

●移住先決定の奥の手?!

 情報収集した後は、現地の空気を肌で感じてみたいもの。総務省のポータルサイト
「交流居住のススメ」http://kouryu-kyoju.net/index.php には、各地方の体験・交流イベントの情報がいっぱい。参加すれば、ただの観光客として訪れるより、現地のことがよくわかるはず。

●物件を探すには?

 移住先が決まったら次はいよいよ物件探し。情報誌の活用や不動産屋巡りもいいが、やっぱり便利なのはインターネット。「条件に合ったものを簡単に絞り込める」「複数の不動産屋の物件から探せる」など、メリットがいっぱいだ。物件検索サイトでおススメなのが、最近オープンした「悠居」http://www.yuukyo.com/。ここの特徴は、「軽井沢・草津」といったエリアごとに物件が検索できること。都道府県の枠に縛られずに物件探しができるのが嬉しい。

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