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特集「住まい」生き方・暮らし方
●【住まい】第22号(2007年7月号)目次
1-特集「住まい」生き方・暮らし方 ケース1・2
     インターネットで地方移住の情報収集

2-特集「住まい」生き方・暮らし方 ケース3・4
3-特集「住まい」生き方・暮らし方 ケース5・多様化するシニアの住まい
4-特集「住まい」生き方・暮らし方 ケース6・海外在住はロングステイから


特集 「住まい」 生き方・暮らし方


ケース5・高齢者住宅入居 -------------------------------

●安心と安全な生活を手に入れました

高齢者住宅に入居した矢内利正さん(68)

 現在68歳の矢内利正さんは、昨年7月、長年住み慣れた石川県からふじみ野市にある「高齢者専用賃貸住宅」に居を移した。
  公務員だったが奥様を亡くして以来一人暮らしを続けていた。定年後「シニアライフ情報センター」へ入会。そこで、ここを紹介された。
  子供のいない矢内さんにとって、これから先のこと、特に体のことが一番不安だったという。「病気になったり、動けなくなった時、面倒をみてくれる場所と体制が必要だ」と入居を決めた。
  「石川は疎開先だった地で、親戚もなく、未練はなかった」という矢内さん。自宅を処分し、決めてから半年で入居した。土地はすぐ売れたが、家具などの処分が大変だったそうだ。引越しの時こだわったのは、レコード。音楽好きでこれまでコレクションしてきた数百枚はすべてDVDに焼き直して持ってきた。
  矢内さんの居室は約48uの1LDK。風呂、トイレ付。基本的に自立の生活。朝昼食は自室で自炊、夕食は運営団体で提供してくれる。「ここの生活はまことに快適です。自由で心配のない毎日を送れますから。食事も美味しい。欲を言えばみなさんで晩酌したいな」。
  普段の矢内さんは部屋で音楽を聴いたり、敷地内の庭で野菜を育てたりして過ごしている。時にはサポートしてくれるNPOに参加して、ボランティア活動や小旅行にも行く。一人でも名所旧跡を訪ね歩くなど、かなりアクティブな生活だ。
  高齢者には『安心・安全』が確保されている生活が大切。「それがあるから好きなことを楽しめると思います」と語る矢内さん。いきいきとした生活を送っている満足感が伝わってきた。

[矢内さん移住データ]
●シニアライフ情報センター‥在宅からの住み替えを支援しているNPO。高齢者の住まいの情報を提供している。会員制で活動。
●入居先‥「高齢者専用賃貸住宅サンリスタアレーグレふじみ野」(ほかに入間にもある)/費用‥入居負担金200万円(入居時一括払い)、月額賃料9万2千円、共益費4万円、夕食費3万円



キーワードは自立・安心!

多様化するシニアの住まい

 現在様々なタイプの高齢者向け共同住宅が増えてきている。ニーズがあることはもちろん、以前に比べ入居に対する考え方が変わってきたからだろう。ケース5に登場の矢内さんのように、「元気なうちに共同住宅に入って将来の不安を解消し、安心して今を楽しみたい」といった、積極的な選択をする人が増えているのだ。
  高齢者向け共同住宅のタイプは、自立しているか、介護が必要か、費用の高低で分かれる。以下に自立型のものを紹介する。

●有料老人ホーム
 民間が主体となって設置経営。元気なときから利用でき、住まいとサービスがセッになっている。平均入居金2600万円、月額15万円。大半が終身利用。最近は分譲による老人ホームの形態をとった住宅(マンションなど)もある。

●シニア住宅
 高齢者に配慮された設計仕様の賃貸住宅として、(財)高齢者住宅財団の認定を受けたもの。バリアフリー・緊急対応・フロントサービス・家賃配慮が特徴。

●高齢者向け優良賃貸住宅
 緊急時対応付きで、バリアフリーの賃貸住宅。事業者への地方公共団体からの助成があり、家賃設定が廉価。

※シニア住宅や高齢者賃貸住宅は生活サービスを受けながら自宅同様の生活ができるが、24時間介護が必要となった時などは入居継続が困難である。

●ケアハウス
 居住と福祉の両機能を併せ持つ施設。独立した生活に不安があるが、日常生活は自立している人対象。居住の広さはワンルームマンション程度なので家財道具には制限がある。平均年齢80歳と利用者が高齢化しており、入りにくい。
参照‥(財)高齢者住宅財団HP
http://www.koujuuzai.or.jp/sumai/index.html

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